御岳・柚木の森ハイキング2013開催報告

滝本駅 9:50
滝本駅 9:50

20131117日開催

 

 私ども森林環境整備財団は、昨年に引き続き東京都青梅市で御岳・柚木の森ハイキングを開催いたしました。紅葉のピークを迎えた当日、天候にも恵まれた中、参加者11名はJR御嶽駅から出発。

バスを降り、御岳登山鉄道のケーブルカーに乗ります。
バスを降り、御岳登山鉄道のケーブルカーに乗ります。

コース沿いの紅葉を満喫しながら、日の出山での昼食、そして午後には今回初めての試みとして、柚木生産森林組合様のご協力により森林の伐採と植林について、実施された斜面を目の前に説明をいただきました。施業地を見ながら説明を受けたことで、今の東京の森の姿を、より強く感じることができました。

コースマップ
コースマップ

御岳神社、日の出山を経由し、柚木の森へ至るコースを歩きました。

バスを降り、御岳登山鉄道のケーブルカーに乗ります。 

歩き始める前に集合写真。

御岳神社10:30

陽が入って明るめのスギ林。手が入れられて下草の緑もきれいに広がっています。

陽が入って明るめのスギ林。手が入れられて下草の緑もきれいに広がっています。

 

武蔵御嶽神社へ到着。神社の周辺も見事な紅葉です。

日の出山山頂11:40

日の出山山頂へ到着。ここで昼食休憩。眺望もよく、ここでお昼ご飯をとる人が多いです。良い天気でしたが、若干もやっている感じもします。

お昼ごはんをとり、出発前に記念撮影です。ここから後半ルートに入り、柚木の森へ向かいます。

陽が入って明るめのスギ林。手が入れられて下草の緑もきれいに広がっています。

途中、ベンチが設置され休憩できる場所があります。徐々に疲労も感じる時間。このような場所は嬉しいですね。

梅の木峠に近づき、柚木生産森林組合の皆さんと合流しました。柚木の森へ入って行く前に記念撮影です。

ここからは、組合の方にガイドをいただきながら進みます。

しばらく進むと、前方が少し開けたように見えました。そこが今回の目的である主伐・植林を行った施業エリア(築瀬尾根)でした。

尾根から施業エリアを望みながらお話を伺います。今回お話をいただいたのは、柚木生産森林組合の山下組合長と元組合長の野村さんです。

<主伐事業の概要>

施業面積:5.13ha

林齢:4168 

本数:7,200

平成231019日伐採着手

平成24220日斧入れ式

平成2535日伐採完了

 

平成25512日植樹祭開催

「花粉の少ない森づくり運動」として、公益財団法人東京都農林水産振興財団が推進する花粉対策事業を実施。組合としても東京都の花粉対策に少しでも協力して行きたいと考えている。なお、伐採した木々は、東北方面へ出荷した。伐採後には、花粉の少ないスギ、ヒノキを植栽。また、ハイキング道沿いには広葉樹を植えている。来年の梅雨入り前には、上手く育たずに枯れた木々の場所に再び植栽を行う予定。主に柚木周辺の杉は、戦後しばらくまでは建設現場で使用される足場丸太として盛んに出荷されていた。

 

 尾根の先まで、延々と植林された木々が続いているのが見えます。伐採から植林まで、傾斜地で行う作業が大変であることをあらためて感じます。

今回のゴールは、多摩川の流れが目の前という絶好のロケーションであるカフェ「奥多摩リベラ」です。

参加メンバーと組合の皆さんとの有意義な懇親の場となりました。

美味しいお酒と食事と共に、最後はオーナーの奥様のギター弾き語りを楽しむ、たいへん素晴らしい時間となりました。

後記

手探りで開催した昨年の山歩きに引き続き、今年も御岳・柚木の森で無事に開催できたことは、この場所ならではの活動を具体的に考えて行く上で大きな前進であったと思います。

今回、山下組合長はじめ柚木生産森林組合の皆様の大きなご協力により、初めて企画しました施業エリアの見学は、現場の状況を肌で感じる大切さをあらためて気づかせて頂きました。あらためまして組合の皆様には、今回ご協力いただきましてありがとうございました。

今後も私共は、森を整備、管理する視点で、積極的に自ら体験してみる気持ちを大切にし、東京の貴重な森を大切に守り、産業として大きく活かすプロジェクトを推進してまいります。

(担当)山中